木炭
オガ備長炭は中央に穴のあいた断面が六角形または四角形の棒状の炭です。炭のサイズと形は各国の要望に沿ってカスタマイズされします。一般に、日本では四角い炭が非常に人気がありますが、その他の国ではほとんどの買い手が六角形を好みます。
圧縮されたおがくずから製造され、化学物質や添加物を追加されていないため、オガ備長炭はバーベキューやシーシャを使用しても完全に安全です。 燃焼温度が高く、燃焼時間が非常に長い(650摂氏度で約3時間)ため、レストランや消費者に広く使用されています。
ベトナムではオガ備長炭を製造する工場のほとんどが13〜20日間炭窯で炭を燃やし、炭窯内で炭を自然に冷却します。 こちらの炭窯はグレードAの炭の品質及び量を向上させます。
黒炭 黒炭を作るために、木材は400〜700℃の温度で炭化され(嫌気下で部分燃焼)、燃焼が停止して熱がゆっくり下がるまで炭窯は密閉されます。 この時、炭の表面が黒いことがわかります。
黒い炭は柔らかく、木材の外層を保持しています。 着火しやすく、熱く燃えるので、茶道の燃料として使用され、かつては工業用の使用も含めた、日常の料理の燃料としても通常、使用されていました。 世界中で生産される炭はほとんどが柔らかい黒炭タイプです。
白炭は、適度に低い温度で木材を炭化することによって作られます。その後、炭化過程の終了間際に、炭窯の温度を約1000°Cまで上昇させ、
木材を赤熱させます。
白炭を作る場合、深紅になった木炭を炭窯から出し、それを冷やすために粉で覆い、すぐに酸素を遮断する必要があります。粉末は砂、土と灰の混合物です。これにより、炭の表面が白っぽい色になります。これが「白い炭」という名前の由来です。温度が急速に上昇させ、その後急速に冷却されると、木材の外側の層が燃焼し、滑らかな硬化表面が残ります。この炭は「硬質炭」とも呼ばれます。
日本の農業省による炭標準仕様試験でテストされたように、白炭は発火するのに少し時間がかかるかもしれませんが、その熱伝導率は普通の黒炭よりもはるかに優れています。白炭によって生成される炎は、燃料として使用するのに十分な長さです。 現在、白炭は科学の世界において、医療用電子部品などの産業用途で使用されています。
着火成形炭 着火成形炭は粉末状の炭(おが備長炭や白炭の粉末が一般的)から作られます。 炭の粉末は、少量の安全な接着剤 (でんぷんなど)と混ぜ合わせ、ドーナツ状の筒の中で加熱形成されます。
着火形成炭は着火しやすいですが、燃焼時間は短く、燃焼温度もそこまで高くはありません。そのため、この炭は行楽のバーベキューや他種の炭の着火剤としてよく使われます。
竹炭 竹炭は元来の黒色炭です。 ベトナムには竹が多く、北部の方は特に顕著です。 そのため、竹は竹炭を作る際の豊富な原料と なるのです。
使用目的に応じて、竹炭は小塊(2−5センチ)に分けられたり、長く真っ直ぐな形(15センチ)のままにされたりします。 小塊の竹炭はたいてい、1.5キロか3キロの不織布の袋に つめられ、木製の床板の下に置かれます。 直長の竹炭は外装されず、洋服ダンスやキャビネット、車、冷蔵庫などに置かれます。 竹炭の多孔質で軽量であるという特徴の おかげで、竹炭は広く湿度管理に 用いられます。これは、 日本家屋でよく見られます。